アゴの歪みの起こる理由
アゴの歪みというのは下顎骨(下あごの骨)の歪みを指すことが多いと思います。
あご先が顔のセンターに無く、左右どちらかに傾いている。又は口が開かない、口を開けるときに「ガクッ」と音がする。これらをまとめてアゴの故障と考えます。
通常顎というと口から下の下顎骨の部分を表現しますが、これらの症状はアゴの骨の問題では無く、顎関節の問題と言えます。
顎関節は下顎骨の耳の下にある関節のことです。 この部分は食事をしたり話をする時は、数センチ(指縦に2本分)ぐらい開けば問題ありません。急性期の顎関節症の場合指一本分ですら、開けられない時もあります。
口を数センチ開ける時は、顎関節の中心に一本芯棒が入った様な動きをします。そこから更に大きく口を開けるためには、関節の中に在る関節円板という軟部組織が、スムーサーの役割をして関節の部分が少し前へ移動します。
口を開ける時に顎関節部に炎症があれば痛みがでます。
固くなっているとスムースに開かなかったり、「ガクっ」という様にズレた感じで、口が左右に動きながら開きます。
機能的な一過性のものであれば、しばらくしたら改善します。しかし原因が解決されないでが歪みが長く続くと、関節円板が変形してしたりして、常に動きの制限が起きたりあご先が左右に歪んだままで、固定されてしまうこともあります。
顎関節の歪みは側頭骨を見る
顎の歪みは実は顎関節の歪みであるということをお話ししました。
関節というのは2つ以上の骨のつながった部分をいいます。顎関節の場合は下顎骨(アゴの骨)と側頭骨(頭の横、耳の上あたりの骨)と形成する関節のことです。
基本的には下顎骨や側頭骨は、左右シンメトリー(対象)にできています。口を開ける時、両側が均等に動けば口の開閉はスムーズな動きになります。
顎関節には様々な筋肉やじん帯が付いています。それらの軟部組織(筋肉やじん帯など)は、絶妙なバランスで動く仕組みになっています。何らかの理由で左右のバランスが崩れると、口の正しい開閉ができなくなります。
原因は大きく分けて2つあります。
1つは片噛みやほほ杖・うつぶせ寝など、下顎骨に継続的な力が直接かかる状態。
2つ目は首から下(背骨、骨盤、足首)の部分のゆがみの代償として。
どちらにしても外傷(外圧)の様に、短時間に起こるものでなく、長い時間かかって変化する状態です。関節の歪みというのは両方の骨のどちらからも力がかかるし、逆にどちらの骨にも影響を及ぼします。
アゴの先がどちらかに歪んでいる場合は、下顎骨や顎関節を見るのは当然ですが、ここで忘れていけないのは、下顎骨の対となっている側頭骨です。
目の高さの違いの起こるわけ
目の高さの違いが起こる訳は、目の位置を構成している顔面骨の歪みと考えます。
顔のゆがみは大きく分けてると、2つあります。一つは下顎骨がズレてアゴ自体やアゴ先がゆがむ場合。
この場合は顎関節というのは本来動くことが前提でできている関節なので、何らかの圧が掛かると簡単にズレていきます。顎関節の異常で下顎骨がズレると、アゴ先の歪みや口の開閉時の支障になります。
もう一つは顔面骨(頭蓋骨)自体のズレ(変形)です。もちろんその複合系もあります。下顎骨のズレというのは元々顎関節が良く動くのでズレやすいですが、逆に言うと戻しやすい(矯正)症状もといえます。
反対に頭蓋骨はほとんど動かない関節(縫合)関節なので、先天的なことを除けば中々ズレませんが、一度ズレる(変形する)と戻すのに時間と技術がかかります。
頭蓋骨(顔面骨)のズレは首から下の部分(頸椎・脊椎、骨盤、足関節等)の歪みの代償で、時間がかかってできた歪なので、矯正(修正)するのが難しいのと、顔(頭)だけの問題でなく、体とのバランスを考えないといけない部分があります。
顔の一部である目の高さ違いを改善するには、ゆがみは結果であり原因では無いと考えることです。お顔や頭の調整をすると同時に、そこに影響している部分(体幹部)を調整(修正)していく必要があります。
悩みの解決にメンタルカウンセリングもやってます
お顔の調整を正確にするためには、細かな(微小)歪みまで見ていきますが、この歪みの感じ方というのは個人差があります。
実際肩こりがあっても全然気にならない方もおられるように、感覚というのは十人十色です。ただただ女性の方は、お化粧をされますので毎日鏡をご覧になられます。
何かのきっかけで一度気になるると、結構意識下に在ったものが、顕在化されて悩まれる方もたくさんおられます。
健康塾ではメンタルカウンセリングもお行いますので、実際の輪郭矯正とメンタルケアもしっかりと行っています。施術後お顔を触っていただいて、改善された状態をご自身の手で確認していただいてその場で実感していただけます。