顎の不調を改善する簡単な体操
顎関節症に関するお話と、簡単な体操で顎の不調を改善する方法をご紹介します。
これまで関節についてお話ししてきましたが、今回は顎関節に焦点を当てます。
顎の不調と言っても、その程度は人それぞれです。「あれ?少し違和感があるかな?」という軽いレベルの方もいれば、「口が開かない、痛い!」といった重度の状態の方もいらっしゃると思います。
今回ご紹介する体操は、レベル2~4くらいの方、つまり、「少し気になる」状態から「かなり辛い」状態の方までを対象としています。
この体操を実践することで、顎の開閉が楽になり、不調の改善が期待できます。
ただし、あくまでも体操ですので、無理は禁物です。痛みが強い場合は、無理せず中止してください。
それでは、やり方について説明していきます。
【顎関節体操】
- 顎関節の位置を確認: 耳の下、少し奥まったところにあります。口をゆっくり開け閉めすると、ポコっと動く部分です。
- 親指を当てる: 顎関節に、手のひらの親指の腹の部分を当てます。親指と人差し指の間に顎がちょうど挟まるようなイメージです。
- 顎関節を圧迫: 肘を軽く曲げ、親指の腹で顎関節を軽く圧迫します。
- 力を抜く: 1,2,3と数えながらゆっくりと力を抜きます。手を顎から離さず、ペタッとつけたままの状態を保ちます。
- 3回繰り返す
- 顎を少し開けた状態で行う: 3~5と同様に、今度は顎を少し開けた状態で行います。
- 合計10回程度繰り返す
- 終わりの動作: 圧迫後、ゆっくりと力を抜きます。大きく息を吸い、ゆっくりと息を吐きながら手を顎から離していきます。
【体操の効果と注意点】
体操後、顎の開閉が楽になっていれば成功です。
痛みを感じない程度に、優しく行うことがポイントです。強く押したり、無理な動きは避けましょう。
毎日続けることで、より効果が期待できます。
【最後に】
顎の不調でお悩みの方は、ぜひ一度お試しください。
ご自身のペースで、無理なく続けていきましょう。